『夜明け前』

平成30年9月29日、福井メトロ劇場にて『夜明け前~呉秀三と無名の精神障害者の100年~』という映画を見てきました。この日はさらにイタリアの精神科医であるイヴォンヌ・ドネガーニ先生という方が講演をされ、バザーリア法という法律についてお話を聞くことができました。

呉先生は患者を拘束するのではなく、治療的に関わるべきだとされ、仕事や手作業をさせるべきだと主張したそうです。それは、精神障害を持つ患者をより人権的にとらえるということでもあったようです。ドネガーニ先生は精神障害の治療法とは、仕事を持つこと、人間関係を持つことだと話されました。
呉先生の時代には作業療法という言葉はなかったのだと思いますが、その当時から作業療法的なことは行われ、そしてそれらの目的とするところは現代にも通ずるものなのだと思いました。

映画の終盤で松沢病院の院長である齋藤 正彦先生がこんなことを言われています。
「呉先生の時代には薬がなかった。我々には薬がある。なぜできないのでしょうか。」
これは拘束だけのことではなく、精神科医療にかかわってきた作業療法にもあてはまることだと感じ、今一度自分が行っている作業療法とはどういうものなのかを深く考え直したいと思いました。