ストレスはご自身では自覚できない方も多く、一般的な診療では症状・病態の原因がわからない場合もあります。こうした症状を機能性疾患と呼びます。心療内科では、これらの原因を探り、他科と連携しながら患者様の問題の解決可能部分にアプローチすることで、治療を行っていきます。
対象となる主な疾患
心身症
緊張した時や嫌なことがあった時、決まって調子が悪くなる、という症状をお持ちの方がおられます。こうしたストレスが原因で症状が出る、またはストレスが原因で症状が悪化するものをまとめて「心身症」と呼びます。
心身症は、あらゆる臓器に症状がでる可能性があります。一般的な身体の病気だと思われるものが、実は心身症である場合があります。身体的な治療を行ってもなかなか症状が改善しない場合は、心身症である疑いがあります。消化器心身症
胃や腸といった消化器は、ストレスの影響を大きく受けます。その為、消化器症状が持続しているにも関わらず、消化管造影や内視鏡といった一般的な検査では異常が見つからないことがあります。こうした症状を「消化器心身症」と呼びます。
良性疾患ですが、慢性に経過するため、患者様の生活の質(QOL)の低下に大きく影響する病態です。心身症に関わる、主病態例
- 頭痛
- 高血圧
- 糖尿病
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 過敏性腸症候群
- 気管支喘息
- アトピー性皮膚炎