部門紹介
「思いやりの気持ち」と「広い視野」を持った看護
病院では多くの医療スタッフが働いており、チーム医療を提供しています。なかでも看護師は患者様にとって最も身近な存在であり、特に入院患者様とは長い時間をともに過ごします。「思いやりと気配りの気持ちを忘れずに」をモットーに、病状はもちろん、生活背景や生育環境、ご家族への配慮などもふまえ、広い視野を持って看護をしています。
また、退院後の暮らしに向けて、生活リズムを整えていくことも私たちの役割です。患者様が自分らしい生活を取り戻せるようお手伝いさせていただきます。
令和7年4月より、看護部長に就任いたしました中谷です。
精神科を受診する患者様は、それぞれ様々な背景をお持ちになっておられます。その方の生きてきた過程を知り、その人に寄り添った看護ができればと考え、今日まで歩んできました。
看護部の理念として”心から信頼される質の高い看護を目指します”を掲げています。一言で“信頼される質の高い看護“というのは簡単ですが、信頼されるためには患者様に寄り添い、共に考え、最善の方法を提案できなければなりません。それは容易なことではなく、幅広い知識と経験が必要となり、それが”質の高い看護“となるわけです。
当院の理念に、“十全のこころ“があります。そこには、『患者様の「こころ」と「からだ」を全(いや)します。』『スタッフは、医療水準の向上に、全力を注ぎます。』があります。
看護部全員が、この理念を常に念頭に置き、患者様と関わっていきたいと思っています。
また、“十全のこころ“には、『スタッフは、笑顔で職務を全うします。』もあります。
少しでも働きやすい職場になるよう、笑顔で患者様に関われるよう、ワークライフバランスの向上、子育て支援の充実した看護部を目指します。
認知症の人はさまざまな障害により自分の思いを伝えることが困難になっていきます。また、入院による慣れない環境への変化により、不安を持ちやすい状態となります。これらの事によって一見困った行動をとってしまうことがあります。しかし、その人の行動には必ず意味があります。
ご本人がこれまでどのような生活をされていたのかを知り、その人が馴染める環境を整え、安心して療養できるようにしていきたいと思います。また、私たちスタッフが患者さんにとって安心できる存在になれるよう関わり、その人の持つ“できること”を生かす看護を実践していきたいと考えます。